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呼吸器内科

対象疾患

 長引く咳・痰、呼吸困難、胸痛といった症状がある時や、健康診断で胸のX線写真・肺機能の検査・痰の検査異常を指摘された時に、その原因を調べて、対処法や治療法を提案・施行します。具体的には、肺がん・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息・肺炎・間質性肺炎・気胸や肺結核・肺非結核性抗酸菌症・縦隔腫瘍・胸膜中皮腫などの疾患を担当する診療科です。

主な対象疾患と治療

    1. 肺がん

 肺がんは肺にできるがんで、非小細胞がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)、小細胞がんに分類されます。日本における部位別悪性腫瘍死亡数の第1位は肺がんです。喀痰細胞診・気管支鏡検査・CT・MRI・PET-CTなどにより肺がんの診断と病気の広がりの評価を行い、手術療法(縮小切除を含む)・放射線療法(定位放射線照射を含む)・抗がん剤療法(分子標的療法・免疫療法を含む)・緩和療法(他療法との併用も含む)を肺がん診療ガイドラインに準じて選択します。当院では2010年よりバーチャル気管支鏡画像作成、2012年より気管支腔内超音波断層法を導入して、微小な病変の診断やリンパ節転移の評価に活用しており、呼吸器内視鏡学会などで結果の一部の情報発信を行っています。呼吸器外科・放射線科・緩和ケアチームと連携しながら、患者さんの社会的背景を考慮して、肺がんの集学的治療を積極的に行っています。2010年度・2011年度の当院での非小細胞肺がん 5年生存率は病期Ⅰ期 約70%、Ⅱ期 約55%、Ⅲ期 約20%と全国平均とほぼ同等です。また分子標的療法・免疫療法などの発展により病期Ⅳ期でも長期生存が得られている症例が近年増加しています。標準的な抗がん剤療法はもちろんのこと、名古屋大学呼吸器内科グループとして抗がん剤の治験にも参加しています。

    1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで発症する肺の炎症性疾患です。長引く咳・痰や早歩き・階段昇降などで息がすぐにあがったりするのが特徴的な症状ですが、これらの症状に乏しいこともあります。日本人のCOPD有病率は8.6%であり、40歳以上の約530万人、70歳以上では約210万人がCOPDに罹患しているという報告もあり、多くのCOPD患者が診断されず、見過ごされている現状が問題視されています。診断はスパイロメトリーという機器を使用して、肺活量や換気量を調べる検査により確定します。喫煙歴がある中高年者で上記の症状に身に覚えのある方は一度、呼吸器内科の受診をお勧めします。当院はNPO愛知県COPDネットワーク(AC.net)に参加しており、診療ガイドラインに準じて、禁煙・呼吸リハビリテ―ションなどの非薬物療法を含めた包括的治療を行っています。2011年より患者さんへの症状に関するアンケートを取り入れて、病状の把握および治療内容の検討に活用しており、呼吸器学会などで結果の一部の情報発信を行っています。 また2016年より毎月COPD教室を開催しており、呼吸器内科医師・慢性呼吸器疾患看護認定看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士により、日常生活指導・吸入薬の吸入指導・呼吸リハビリテーション指導・栄養指導などを行うことで、患者さんのセルフマネジメント能力獲得の手助けをしています。なお一般市販される前の治験薬開発の協力実績もありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

    1. 気管支喘息

 気管支喘息は気道の慢性的な炎症によって、繰り返し咳・痰、喘鳴が出現し、呼吸が苦しくなる疾患です。はっきりとしたアレルギー反応の原因がある場合には環境整備も大切です。診療ガイドラインに準じて、主にステロイドや気管支を穏やかにリラックスさせる吸入薬を使用します。吸入薬の恩恵で喘息死は年々減少していますが、吸入薬は薬物の吸入の仕方で治療効果に大きな差が出るという特殊性があります。特に年配の患者さんは吸入薬を正しく吸入できていないことが多く、喘息治療の盲点となっています。当院では2011年より、名古屋市南区薬剤師会の協力を得て、院外薬局における吸入治療薬指導体制の運用を開始しており、呼吸器学会などで結果の一部の情報発信を行っています。また2010年より正確な喘息診断・治療内容の検討のために呼気一酸化窒素ガス分析検査を導入しており、海外の学会などで結果の一部の情報発信を行っています。同検査は短時間で施行でき、負担も比較的軽く、外来での長引く咳症状に隠れた喘息の診断にも一役買っています。 なお、一般市販される前の治験薬開発の協力実績もありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

    1. 肺炎

 肺炎は肺の中で細菌などの病原体が増えることで発症する炎症性疾患です。日本における肺炎の受療率は人口10万対30、死亡率は10万対70で死亡順位は第3位、受療率、罹患率ともに高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位を占めます。高齢者の場合には消化管の中を通っていた食べ物や唾液などが誤って気道に入ってしまい、その結果、消化管や口腔内にある菌が肺に到達して炎症を起こす誤嚥性肺炎を発症することがあります。その際には食種変更・嚥下訓練・口腔ケア・胃食道逆流予防の体位の工夫など非薬物療法も必要となり、また転院・転施設を含めた対応が必要となることも多いため、呼吸器内科とともに総合診療科も治療を担当しています。また抗生剤が効きにくい菌が関与している場合や、特発性器質化肺炎・薬剤性肺炎・好酸球性肺炎・過敏性肺炎・肺結核・肺非結核抗酸菌症・肺真菌症・肺がんなど他の病気が隠れている場合があるため、非典型例では診断の一助とするために積極的に気管支鏡検査を行っています。重症肺炎の呼吸管理では従来の気管内挿管による人工呼吸・非侵襲的陽圧換気療法に加えて、2012年からハイフローセラピーという酸素療法装置を導入しています。専用の鼻管から十分な加湿をしながら高流量の酸素を投与する装置ですが、これにより超急性期の患者さんの負担・苦痛を軽減し、人工呼吸を回避できた症例も複数経験しており、呼吸器学会などで結果の一部の情報発信を行っています。

    1. 禁煙治療

 喫煙は肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のみならず、舌がん、喉頭がん、食道がんなどの様々ながん、脳卒中や虚血性心疾患、胃潰瘍といった疾患と関連があります。また肌の老化を促進することも知られています。喫煙者はフィルターを通してタバコを吸いますが、副流煙はフィルターを通さないため、有害物質は副流煙の方が多く、「夫が喫煙者の場合では妻の肺がん死亡率 1.91倍」、「親が喫煙者の場合では幼児の喘息様気管支炎率 1.76~2.88倍」などの報告があります。タバコに多く含まれるニコチンはいろいろな薬の中でもっとも依存症になりやすい性質をもっています。どのようなきっかけでタバコを吸い始めたでしょうか。大人が吸う姿を見て格好いいと思い、子どもが吸い始めます。仲間の子どもは仲間外れにされないように吸い始めます。これらの心理的要因は間もなく薄れますが、そのときにはニコチン中毒になっており、容易に止められません。喫煙をいちばん確実に、安価に止める方法が禁煙外来です。世の中には、さまざまな禁煙グッズがありますが、どれも確実な方法ではなく、また高価な場合もあります。当院では2009年より禁煙外来を開始しています。禁煙カウンセリングを提供し、患者さんにあった禁煙補助薬を選択して、禁煙したいと思っている患者さんの禁煙を手伝っています。当院の禁煙成功率は約70%であり、他院と比較しても比較的良好な成績を得ています。敷居は決して高くありません。喫煙家のみなさん禁煙外来の受診をご検討下さい。

    1. 間質性肺炎

 肺では、吸い込んだ空気は肺胞と呼ばれる小さな袋に入り、そこから酸素が「間質」を通して毛細血管に移行します。間質性肺炎は、何らかの原因でこの間質に炎症が起こる疾患です。原因は多岐にわたり、膠原病、薬剤・サプリメントの連用、放射線療法などが挙げられますが、原因がはっきりしない場合は特発性間質性肺炎と診断され、7つの亜型があります。なかでも特発性肺線維症が最も多く、難治性です。特発性肺線維症に対しては、これまでなかなか有効な治療がありませんでしたが、2008年から抗線維化薬が使用できるようになり、状況はやや改善しています。高額のため国が定める特定難病疾患の認定を申請し治療費の公費助成を受ける必要があり、また日光過敏、食欲不振、下痢、肝機能障害などの副作用を伴い、効果も限られているため、抗線維化薬の使用前には十分な検討が必要ですが、当院でも特発性肺線維症に対して抗線維化薬を使用して効果を認めた症例を複数経験しており、呼吸器学会などで結果の一部の情報発信を行っています。

    1. 気胸

 気胸とは、肺の空気もれが起こり、肺がパンク・虚脱してしまう疾患です。突然、呼吸が苦しくなったり、胸が痛くなったりします。多くは、肺の一部にできた肺のう胞がつぶれて起こります。長身でやせ型の男性や、もともと慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎で肺が荒廃している患者さんに多く発症します。軽度の場合は安静にしていれば自然に治癒することがありますが、中等度以上の場合は胸に針を刺して空気を抜く胸腔穿刺や、チェストチューブという管を挿入して空気を抜く胸腔ドレナージが必要になることがあります。これらの内科的治療で改善が得られない場合や再発を繰り返す場合には呼吸器外科医と密に連携をとり手術療法の適応につき検討します。また全身状態不良などの事情で手術が難しい症例には、気管支鏡でEWSというシリコン製の充填材を責任気管支に留置するという治療を施行しています。実際にEWSで手術を回避できた症例を複数経験しており、呼吸器学会などで結果の一部の情報発信を行っています。

治療実績

準備中

その他

名古屋市南部の大気汚染呼吸器疾患診療を担当してきた歴史があり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息の診療実績が豊富です。がん拠点病院として、肺がん診療も重点化しており、呼吸器外科・放射線科・緩和ケアチームとの連携による包括的取り組み、また、がんセンター・名古屋大学付属病院等の他施設との連携診療も積極的に行なっています。

医師スタッフ紹介

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外来担当一覧

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当科の学会施設認定

  • 日本呼吸器学会教育認定施設
  • 日本呼吸器内視鏡学会専門医関連認定施設
  • 日本アレルギー学会教育認定施設
  • 日本禁煙学会認定教育施設
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