ピオクタニンブルーは医学会の使用指針に従い手術や内視鏡検査等の際に病変部位のマーキングや染色等の目的で多くの病院で安全に使用されています。ピオクタニンは海外の動物実験で、長期間経口的摂取した場合に発がん性が示唆されたとの報告がありました。しかし、医療現場では一時的に局所使用するだけであり、今まで発がんの報告はありませんが、現時点では安全性が確立しているわけではありません。
厚生労働省から「代替品がなく当該医薬品によるベネフィットがリスクを上回る場合に限り、そのリスク(遺伝毒性の可能性及び発がん性)を患者に説明し、同意を得た上で投与することを前提として認めることを許容する。」との内容の通知が発出されています。当院ではこの使用による利益が危険性を上回る場合に限り、手術や内視鏡検査等の際に病変部位のマーキングや染色等の目的でピオクタニンブルーを使用いたします。
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