眼科

診療・各部門

眼科の紹介

 中京病院眼科は、日本国内だけでなく海外にある30施設以上の眼科医療施設と連携をしております。緊急疾患や入院管理が必要な重症疾患などの高度医療が必要な疾患を主に対象としております。
 また、眼科専門医研修プログラムの基幹施設であり、岐阜赤十字病院、飯田市立病院、浅間南麓こもろ医療センター、総合青山病院などと連携しており、眼科専門医を単独で取得できる日本でも有数な教育施設です。

受診までの注意点

 完全紹介型施設のため、地域の眼科施設からの紹介状を持参の患者さんが優先になります。 初診や緊急患者さんも受け付けておりますが、待ち時間が長くなることをご了承お願い致します。

<白内障>

担当医: 加賀達志、松田泰輔、横山吉美、横山 翔、長谷川亜里、澤木綾子、穂積健太、江坂友里、高木勇貴、大坪 充、他

 白内障部門は、水晶体(眼の中にある透明性なレンズ組織)が濁ってきた患者さんを対象に手術し、眼内レンズ(人工のレンズ)に取り換えることにより視力回復をはかっています。 現在は、多くの開業医施設でも日帰り手術治療を行っていますが、当院ではその中でも難治な重症白内障や全身疾患を伴う白内障を入院加療で手術しています。また患者様の目の状態や見え方のご希望に応じて、国内で承認された各種多焦点眼内レンズや乱視矯正眼内レンズを使用しています。

<硝子体、網膜、黄班、ぶどう膜炎>

担当医: 加賀達志、松田泰輔、横山 翔、大坪 充、森俊男、三田村勇人、他

 網膜は眼球の一番奥にある光を感じる部位で、カメラのフィルムに相当します。この網膜の中でも一番重要なのが、網膜の中央に存在する黄斑です。黄斑は中心視力に対応する最も神経が密集した部位になります。また、硝子体とは眼の中にある透明性な組織で眼球形状維持に役立っていると言われています。 これらの部分に起こる代表的な病気として、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、加齢黄斑変性、中心性漿液性網脈絡膜症、黄斑円孔、網膜前膜、ぶどう膜炎などがあります。これらの病気では、黒いものや白いものが浮かんで見えたりする(飛蚊症)、ものがゆがんで見えたりする(変視症)、小さく見えたり大きく見えたりする(小視症・大視症)、物が欠けて見えたりする(視野欠損)症状などがおこります。 当院ではこれらの病態をより詳しく調べるために、一般的に行われる眼科検査に加え、網膜の断層像を詳細に撮影できるOCT(光干渉断層計)や、広範囲の眼底撮影が可能な超広角走査レーザ検眼鏡(OptosR 200Tx)、網膜の電気反応を部位別に測定できる多局所網膜電位図、網膜にある1個1個の視細胞の描出や眼底の血管壁の厚みの測定が可能な補償光学網膜イメージングカメラ(rtx1)といった、様々な検査機器を取り揃えています。手術の際にも網膜硝子体手術装置(コンステレーションR ビジョンシステム)を用いて、小さい創口(23G・25G)で全く縫わずに行える小切開硝子体手術に加え、内視鏡を用いることで手術中に死角を作らず、低侵襲でより確実な手術手技を目指しています。また、薬物治療におきましても加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、近視性脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑症といった黄斑疾患に対する抗VEGF治療にも対応しています。

<緑内障>

担当医: 高木勇貴、城山彰太、渡辺三訓、浅野 亮、他

 緑内障は、現在本邦における失明原因の第1位を占めています。最近の調査では、「40歳以上の20人に1人が緑内障」であり、「緑内障と診断された方の90%は、自分が緑内障であると気づいていなかった」ことが報告されています。 緑内障とは、視神経(眼で見たものを脳に伝える神経)が眼圧(眼の内部の圧力)の上昇などで障害されることにより、視野(物の見える範囲)が狭くなり、進行すると視力も低下する病気です。視神経の障害は治せないため、緑内障で失った視力や視野は取り戻すことができません。そのため、悪くならないうちに発見して治療を開始することが大切となります。 当院では、診断のために通常の診察(細隙灯顕微鏡検査・眼底検査・隅角検査)に加え、必要に応じて視野検査(見える範囲の広さを調べる)、眼底三次元画像解析(視神経の傷み具合を調べる)、前眼部三次元画像解析(眼圧が上昇する原因となる異常を調べる)などを行っています。 緑内障治療は基本的に、障害の進行を可能な限り抑制し、今の見え方を出来るだけ維持することを目標とします。そのために、眼圧を下げて視神経が傷まないように図ることが大切です。通常では、眼圧を下げるために、薬物治療・レーザー治療を行いますが、病状によっては手術を選択する必要があります。 当院では眼圧を下げる複数の手術方法(線維柱帯切開術・濾過手術・インプラント挿入術など)の中から、個々の病状・社会的事情を鑑みて最適の選択が出来るように相談させて頂いています。

<角膜、結膜、ドライアイ>

担当医: 長谷川亜里、澤木綾子、小島隆司、他

 現代人はテクノストレス、大気汚染、毎日のコンタクトレンズ使用など周囲の環境変化によって、目の一番外に触れる部分に異常をきたすことがしばしばあります。我々の特殊外来が対象とするのはこのような目の外表面の病気です。 眼の表面の病気で扱っているのは主にアレルギーや角膜、結膜の感染症(難治性ヘルペス、角膜細菌感染症、アカントアメーバ感染症など)、円錐角膜、ドライアイなどの病気です。眼表面は、最初に光が眼に入る場所であるために、病気の状態が「見え方」に非常に影響しやすいことも特徴です。最近アレルギー性疾患の増加に伴い、眼においても重症なタイプの春季カタルやアトピー性角結膜炎の方も増えてきています。このような患者さんに対しても日常生活の指導から点眼内服治療まで重点的に行っています。角膜混濁や円錐角膜など角膜の病気にはいろいろありますが、最終的には角膜移植が必要な場合があります。角膜移植は国内アイバンクからの提供はもとより、アメリカアイバンクからの角膜も使用し移植を行っています。最近は角膜移植も悪い部分だけを取り替えるパーツ移植が主流になってきていますが、当院もその考え方に基づき、患者さんの健康な眼の部分は残して行う深層移植、内皮移植などの手術方法を積極的に採用しています。また重症ドライアイ治療に関しても従来の人工涙液の点眼療法だけでなく、涙点プラグ治療、自己血清点眼療法なども行っています。

<眼形成>

担当医: 仙田 翠、江坂友里、田邊吉彦、星野彰宏、大沢郁文、他

 眼形成外来は主に眼瞼(まぶた)、眼窩(眼球を包む骨のくぼみ)、涙道(涙の通り道)の疾患に対し診療を行っています。眼形成外来が診療している疾患には大きく分けて、先天性疾患、加齢性変化、外傷、炎症性疾患、腫瘍があり必要に応じて手術による治療を行っています。眼形成といっても美容整形とは違い、例えば眼瞼下垂(まぶたがさがり視野が妨げられる)や眼瞼内反症(まぶたが内側に入り込み、睫毛が角膜に触ることによって涙目になる、痛みがある)など機能的な障害に対して形成手術を行います。 まぶたの外傷、眼窩骨折などの外傷や腫瘍、ものもらいを含む炎症性疾患に対しては、必要に応じてCTやMRIといった画像診断によって治療方針を決め、疾患の程度により適切な治療をさせて頂いています。 鼻涙管閉塞症(涙道がつまることによって涙目になる疾患)に対しては、通水試験(涙道に水を通す)を行い、必要に応じて涙嚢造影といって涙道に造影剤を流し込んでレントゲン写真を撮る検査をし、適応があれば涙道内視鏡手術や涙嚢鼻腔吻合術といった手術を行います。 また、眼瞼痙攣(眼が開けづらい、眩しい等)の患者さんに対しましては適応があればボトックスの注射も行っています。 眼形成外来は眼球そのものではなく、眼の周りの疾患に対し診療し、必要であれば手術を含めた治療をさせて頂いています。それによって機能の改善や病状の軽減、治癒ができるよう、皆様のサポートができればと考えています。

<小児眼科、斜視・弱視>

担当医: 横山吉美、穂積健太、矢ケ崎悌司、津久井真紀子、市川 翔、他

 小児眼科、斜視・弱視外来は、先天白内障などの小児の眼疾患、斜視、弱視をきたす様々な疾患に対し、診断・治療を行っています。 こどもの視力は、生後0.02くらいから、1歳で0.1、2歳で0.2~0.3、3歳で0.5~0.8と徐々に発達していきます。このとき、網膜上にクリアーな像が結ばれないと、視力の発達が障害され弱視となります。弱視をきたす原因疾患には、先天白内障、水晶体偏位など手術治療を必要とする疾患や、眼鏡による治療が必要となる遠視、乱視、高度近視などがあります。視力の発達のチャンスを逃さないように、早期手術が必要となる場合もあります。とくに先天白内障に伴う眼振や斜視は重度に視力が障害されているサインであり、早急な手術が必要となります。しかし、手術をすれば、それで治療が終わりというわけではなく、その後の外来での弱視治療がとても大切です。 斜視には、内斜視、外斜視、上下斜視、神経麻痺に伴う麻痺性斜視など様々な種類があります。斜視外来では、小児に限らず、成人の患者さんの検査、治療も行っています。斜視の治療の目的は、よりよい両眼視機能を得ることであり、とくに両眼視機能の発達途上にある小児では、適切な時期に適切な治療が必要となります。たとえば乳児内斜視は、よりよい両眼視機能を得るために、当院では生後8ヶ月以内の早期手術を推奨しています。ただし乳児の場合、一見、内斜視のように見えるが実は斜視ではない偽内斜視や、遠視が原因で内斜視を引き起こす調節性内斜視もあり、専門医による鑑別が必要となります。ですので、疑わしい場合は一度受診されることをお勧めします。一方、成人の斜視の場合は、視線が平行に保てなくなることにより生じる複視に対する治療が主となります。また、全身疾患が原因の場合がありますので、他科と連携し、診断・治療を進めます。 以上のように、小児眼科、斜視・弱視外来では、疾患の種類・原因・程度に応じて、適切な治療時期・治療法を選択し診療にあたっています。

<ロービジョン>

担当医: 仙田 翠、他

 ロービジョンとは一般的に身体障害者手帳を取得している人のことで、眼鏡を装用しても日常生活に支障が出て困難を生じます。平成28年度の厚生省の調べによると、全国には31.2万人もいます。これより視覚障害者は決して少なくなく、視覚障害となりうる病気も珍しいものではありません。
 ロービジョンケアとは、簡単に言うとロービジョンとなった患者さんへの視覚リハビリテーションです。具体的には、まぶしさを訴える患者さんには「遮光眼鏡」をお勧めしています。文字を読むことが困難であれば「拡大鏡」のご紹介をしています。また一人で歩くことが怖ければ「白杖」や「同行援護」といったガイドヘルパーを紹介したりします。このように患者さんの用途やニーズに応じてご紹介します。他には生活や仕事の相談も受けています。患者さんのご要望に応じた福祉施設へのご紹介なども行っています。
 ロービジョン外来では認定を受けた医師がケアを行っていることもあり、多少の費用がかかります。そのためにも、まず認定基準に当てはまる患者さんには障害者手帳を勧めています。そうすることで医療費の免除が受けられたり、遮光眼鏡や拡大読書器などが支給できたりします。
 初回はまず初めに、患者さんの生活環境や仕事、趣味などを詳しく問診します。そこで患者さんが何に一番困っているのか、必要としているものを聞き出します。その後、ニーズに見合ったものや情報をご紹介します。そのため、初回の所要時間は約90分程度となります。1回で終わる方もいれば、いくつかご希望がある患者さんは複数回受診していただくこともあります。 治療をしても見えづらい状態が残った場合、患者様はその状態でも生活していかなければいけません。そんな見えづらい状況も少しの工夫で見やすくなるよう、患者様の人生が明るくなるような手助けができればと思っています。患者様のみならず、ご家族の方も気軽にご相談ください。

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