1.セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、診断や治療方針について主治医以外の医師の意見を聞くことにより、患者さん自身が納得して医療を受けられるよう手助けをするものです。詳しくは以下の例を参考にしてください。
◆セカンドオピニオンの適切例
(1)担当医に診断や治療方針の説明を受けたが、他の医師の意見も聞きたいと悩んでいる時
- 胆管癌で手術は無理と言われたが、別の病院の意見も聞いてみたい。
- 肺癌と診断されたが、手術は無理で、抗癌剤も効かないから様子をみましょうと言われた。 とりあえず他の医師の意見も聞いてみたい。
- 胃癌と診断され、高齢のため手術は無理と言われた。他の病院の意見も聞いてみたい。
(2)複数の治療方針を提示されているが、迷っている時
- 食道癌で手術と放射線・化学療法のどちらか選択するように言われたが迷っている。
- 胃悪性リンパ腫の治療で放射線・化学療法と手術のどちらか選択するように言われたが迷っている。
(3)現在の治療法以外の治療法を相談したい時
- 前立腺癌で苦痛が強い。なにか他の治療はないだろうか?
- 肺癌で化学療法をしているが効果がない。主治医は治療を続けて病態をよくしないと家には帰れないというが、何とか症状を緩和して家へ帰ることはできないだろうか?
セカンドオピニオンは、あくまでも別の医師に意見をきくということで、主治医の診断・治療法を裁定(ジャッジ)してもらうことではありません。また相談後の治療は主治医に継続していただくことが原則です。 当院への転院につながるものではありません。 転院希望の場合は一般外来を受診してください。
◆セカンドオピニオンの不適切例
また、セカンドオピニオンが受けられない例は下記の通りです。
- 本人の同意が得られていない場合
- 予約をしていない場合
- 主治医が了解していない場合
- 相談に必要な資料を用意できない場合(診療情報提供書・検査データ・X線フィルムなど)
- 特定の医師、医療機関への紹介を希望されている場合
- 当院での治療を希望されている場合
- 主治医に対する不満、医療過誤および裁判係争に関わる場合
- 医療費の内容、医療給付に関わる場合
- 死亡された患者を対象とする場合
- 治療後の評価を目的とする場合
- 相談内容が当院の専門外である場合
- その他、セカンドオピニオンの提供を不適当とする相当な事由がある場合
2.対象となる方 及び 対象となる疾患
患者さんご本人、または患者さんの意思を代行できるご親族の方です。
これまでは、がん等の悪性疾患に限定しておりましたが、令和2年5月よりがん以外の対象疾患を大幅に拡大しました。
セカンドオピニオン外来 担当医一覧:がん、その他(非がん)
3.相談日時
平日で完全予約制。 担当医と協議の上、日時を決定します。 相談時間は原則 60分以内とします。
4.費 用
保険診療適用外となりますので、全額自費となります。 料金は 60分まで、1律 11,000円 です。
(※30分 延長ごとに 5,500円 の追加となります。)
5.予約申し込み方法
- まず、現在の主治医に連絡して了解を得ていただきます。
- 当院 地域医療連携・相談室内 がん相談支援センターへお電話ください。
- 電話にて係のものがご相談の概要(目的)などをお伺いします。 予約に必要な書類をご自宅へ郵送いたします。
- 必要事項を記入した、セカンドオピニオン外来申込書を FAX または郵送してください。
- 下記の書類・資料を準備して、郵送 または 宅配便でお送り下さい。 代理受診委任状(ご家族の代理受診の場合)主治医からの診療情報提供書(紹介状) 検査データやX線フィルムなどの診療データ セカンドオピニオン外来の日時、担当医師をこちらからご連絡いたします。 ※FAX紹介ではありませんので、ご連絡を差し上げるまでには時間がかかります。 ご了承ください。
- 相談日当日 15分前に当院の地域医療連携相談室・がん相談支援センターにお越しください。 ※セカンドオピニオン外来へ送っていただくものの送付物チェックリストもあわせてご活用ください。
(1)セカンドオピニオン外来申込書 (Excel・PDF)
(2)セカンドオピニオン外来同意書 (Word・PDF)
(3)代理受診委任状 (Word・PDF)
(4)送付物チェックリスト (Word・PDF)
6.予約申し込み・お問い合わせ先
受付時間:月~金曜日(祝祭日を除く)。午前8時30分から午後5時15分まで(電話のみの対応)
独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院 地域医療連携相談室内 がん相談支援センター
〒457-8510 名古屋市南区三条1-1-10 TEL:052-691-7151(内線1299) Fax:052-691-6053