成人先天性心疾患外来
はじめに
以前より、成人になられた先天性心疾患患者さんの専門外来は小児循環器科医を中心に行ってきました。しかし、成人特有の疾患(例えば生活習慣病)が合併することがあることや再手術が必要な場合があることから、成人になられた先天性心疾患患者さんの専門外来を、循環器内科・心臓外科とともにチームを組んで新たな体制で診療を行っていくことにいたしました。対象
対象は、先天性心疾患をお持ちの患者さんで定期的・継続的に通院が必要な方、あるいは今まで通院されていなかったが、先天性心疾患に関連して症状が悪化してきて受診が必要となった患者さんです。診療内容
循環器内科医、小児循環器科医、心臓血管外科医が中心となって定期的にカンファレンスを行い、適切な治療について検討していきます。ときには麻酔科医、産婦人科医、精神心療科医などが加わり、総合病院としての利点を活かし、チームを組んで診療にあたります。専門外来は成人先天性疾患外来(毎週木曜日:診察室は小児循環器科外来)で循環器内科医と小児循環器科医が共同または交代で担当いたします。治療実績
カテーテル検査、治療、外科的手術とも年々増加傾向にあります。昨年(2017年)は、15歳以上の先天性心疾患のカテーテル手技が54例(うち20歳以上は40例)、先天性心疾患の外科手術が25例(うち20歳以上は20例)でした。小児循環器科部長 大橋直樹
心臓血管外科部長 櫻井一