心臓MRI検査(先天心)の注意事項
原疾患名
体内金属の有無
長時間の仰臥位に耐えられる方か
主な経過
手術内容(人の手が加わった部位・人工物)
現在フォローしている遺残病変
MRI検査で評価したいこと
※必ずしも、単純・造影・撮影方法などを指定していただく必要はございません。現在困っていることを記載いただければ、当センター担当医の判断で適宜対応することは可能です。もちろん、検査プランを直接ご指示頂いても構いません (ただ最終的に撮れるかどうかは、現場判断となります)。
※撮影プランが明確でないときは、当日造影検査になる可能性もございます。患者様には急に採血や点滴を案内する場合もあることを予約時にお伝え下さい。
MRI検査の臨床精度をあげる添付検査
胸部レントゲン画像
12誘導心電図
心エコーの弁機能評価
心カテーテルの圧データ
検査の適応
検査ができないもの
●MRI非対応ペースメーカー・除細動器・ペースメーカーリード
●MRI非対応金属
●眼窩・内耳内金属(人工内耳を含む)
●カプセル内視鏡、スワンガンツカテーテル
●神経刺激、骨成長刺激装置
●妊娠13週未満
検討が必要なもの
●義眼
●刺青・タトゥー
●脳動脈クリップ
●脳室シャントチューブ
●体内金属 ※1.2 ●体重が100kg以上 ※3 ●不整脈 R-R間隔が一定でないもの ●条件付きMRI対応心臓ペースメーカー・除細動器
※1. 30年以上前のコイル、アーチファクト
※2. きれいに撮れる器械弁もあります
※3. 肥満だとトンネルがギリギリです
外来検査がむつかしい方
●閉所恐怖症・検査への異常な怖れ
●じっとしていられない方・若年者
検査時に取り外すもの
●補聴器
●取り外し可能な入れ歯
●眼鏡・カラーコンタクト
●貼付薬
●湿布・カイロ
●鍼灸針
●ヒートテックや遠赤外線の衣類
●ヘアピン
●ベルト
●腕時計
●携帯電話
●財布・小銭
●磁気カード(駐車券・クレジット)
※原則すべての金属を外します
> MRI 対応人工物のリスト (使用者限定 要パスワード) > 医療機器のMRI適合性検索システム(当センター担当医が使用しているアイテムです)
検査費用(3割負担のとき)
外来 単純MRI およそ 8000円
外来 造影MRI およそ12000円
入院MRI1泊2日 およそ20000円
比較として、カテーテル検査入院がおよそ6-9万円です。
検査手順について
患者様には、予約時に発行される「検査予約票」と、当日持参していただく「紹介状」をお渡しください。検査当日は、本館2階の医療連携窓口へ、予約時間の60分前に来院していただくようご案内ください。
検査当日の食事は10:30までにすませ、後は、飲水のみにしてください。
造影する時(心筋障害/線維化の評価)
喘息治療中、ガドリニウム過敏症の既往歴のある方は、できません。
腎機能の悪い方は造影できない場合があります。(目安Cre>1.5)
検査前に採血と造影剤同意書の記載が必要となります。
造影剤投与のため、点滴をとります。
パーフュージョン検査では、両腕に1本ずつ点滴をとります。
検査項目
・SSFPシネ画像 心室容積評価
画質は上記のように個人差が出ます。RV2Ch、LV2Ch、SA(短軸 複数スライス)、4Ch、PAsagital、PAcornalが基本セットです。必要に応じLV3Ch、4Ch(複数スライス)、Arch・・・と、目的構造の断面指定もできます。
※患者さんの息止め負担が大きいので、どこまで撮るかは現場判断になります。(1断面につき10-15秒の息止め)
・PC(フェイズコントラスト)法 血流測定
asAo、deAo、mainPA、rightPA、leftPA、rightPV、leftPV、SVC、IVCと、アーチファクトがなければ大血管を全部撮るセットです。自然呼吸下の設定です。
※心血管形態と流動によって、誤差が大きい場合もあります。解釈には臨床的総合判断を要することがあります。
・MRA三次元画像(whole heart)
・LGE(遅延造影)
点滴1本・造影剤使用
・Perfusion(パーフュージョン)
点滴2本・造影剤・ATP負荷使用
・その他
T2など
・当センターで行っていないもの
T1マッピング・Taggingシネ・Featureトラッキング・4D-PC