がん薬物療法チーム

診療・各部門

1. がん薬物療法とは

がん薬物療法薬を使用して、がん細胞の増殖を抑制または死滅させる方法です。従来、がん薬物療法薬は殺細胞性抗がん剤が広く使われてきましたが、近年では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害宅などの標的治療が様々ながん種で用いられています。注射や内服などにより血液中に入ったがん薬物療法薬は全身にいきわたるため、がん細胞がどこにあっても効果が望める全身治療です。
がん薬物療法は、患者さんご自身が身体のことや薬剤をよく知り、副作用を防いだり、軽くしたりして日常生活を送ることが大切です。

2. 薬物療法センター

薬物療法センターは外来患者さんが安全で快適にがん薬物療法を受けていただく場所です。近年、様々ながん薬物療法薬が使用されるようになりましたが、吐き気止めなどの進歩もあり、多くの治療を通院で受けられます。治療中は自宅と同じように、飲食やテレビ・DVD・音楽などを聴きながら過ごすことができます。またライフスタイルに合わせた生活を送ることができます。

  
薬物療法センター患者総数
2022年 4672名
2023年 4538名

3. チーム医療

患者さんの主治医とスタッフとともにがん薬物療法の専門的知識を有する「がん看護専門看護師」と「がん専門薬剤師」が患者さんに安心・安全・安楽ながん薬物療法を提供し、その人らしい生活ができるよう支援しています。また医療ソ-シャルワーカーや栄養士とも連携しながら、がん治療を続ける方法を一緒に見つけていきましょう。

4. 就労支援(治療と仕事の両立)

働きながら治療を続けるための情報や相談を「がん相談支援センター」で医療ソ-シャルワーカーが受けています。また社会保険労務士が個別就労相談会も開催しています。
お気軽にご相談下さい。

※詳細はがん相談支援センター「がんと就労」ページ

5. サポート(緊急時)対応

電話(代表) 052-691-7151
●平日:8:30~17:15 各診療科外来
●上記時間以外:時間外・休日・祝日 救急外来
※救急外来を含め24時間対応しています。

*電話連絡をする時は下記の内容をお伝えください。
 ・〇〇〇科で抗がん剤治療を受けていること
 ・お名前
 ・診察券番号
 ・現在の症状(例:発熱・嘔吐・下痢など 回数も含め)
受診の際は「診察券」を持参して下さい。

6. がん薬物療法認証レジメン

当院薬物療法センターで行っているがん薬物療法のレジメンです。本レジメンは、がん薬物療法部会で審議され、レジメンとして承認したもののうち、外来での使用頻度が高く、経口抗がん薬、支持療法薬が併用される可能性が高いものを中心に掲載しております。保険薬局での処方チェックおよび服薬指導の参考にしてください。なお、掲載している内容は標準的なものであり、症例に応じて変更となる場合があります。

・血液腫瘍
・乳腺
・上部消化管
・肝・胆・膵
・下部消化管
・呼吸器腫瘍
・泌尿器腫瘍
・婦人科腫瘍
・耳鼻咽喉科腫瘍