形成外科 先天異常

診療・各部門

先天性疾患

形成外科では、生まれつき身体に生じた組織の異常や変形、欠損に対する手術を行っています。
形成外科で扱う疾患は、唇顎口蓋裂、先天性眼瞼下垂、小耳症や埋没耳などの耳の変形、多指(趾)症、合指(趾)症などの手足の異常、臍ヘルニア、漏斗胸などです。
疾患によって、適切な治療の時期が異なります。多くの場合、入院の上全身麻酔で手術を行います。

☆手足の異常(多指(趾)症、合指(趾)症)

多指症は、正常より指の数が多い状態です。通常1歳前後に手術を行います。単に見た目を整えるだけでなく、健常の動きに近い指を作ることが重要です。余剰の指を切除し、場合によっては、筋肉の位置を付け替えたり、骨を切って関節の角度をととのえたりすることがあります。
合指症は、隣りあった指がくっついている状態です。皮膚のみが癒合している皮膚性合指症と、骨まで癒合している骨性合指症があります。通常1歳前後に手術を行います。皮弁法を用いて周囲の皮膚・皮下組織を移動させたり、皮膚移植で足りない皮膚を補ったりして指を分離します。
なるべく1回の手術で終わることを目標としていますが、成長とともに手指や足趾の変形を生じる場合がありますので、手術後も定期的な診察が必要となります。また場合により2回目以降の修正手術が必要となることがあります。

☆漏斗胸

胸の中央あたりが凹む胸郭変形で、肋骨、肋軟骨、胸骨の発育異常が原因と言われています。症状のないことが多いですが、変形が高度になると不整脈などを合併することがあります。
現在、当院ではNuss法という方法で手術を行っています。ペクタスバーという金属製プレートを胸骨、肋軟骨の下に挿入し陥凹部を持ち上げます。金属プレートは3年程度挿入し、その間に胸骨や肋軟骨が矯正されていきます。その後抜去のための手術を行います。

☆臍ヘルニア

臍輪の閉鎖が不完全なため腸がはみ出し、へそが出っぱっている状態です。1歳頃までに自然治癒することが多いため、しばらくは手術をせずに経過をみます。自然治癒しない場合や、臍輪が閉じてもへその皮膚や皮下の瘢痕組織が余ってしまう場合(いわゆる、でべその状態)には手術を行います。
臍輪を閉じ、皮弁法を用いてへそのくぼみ(臍窩)を作ります。