急性白血病

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急性白血病とは

 血液中の白血球のもとになる細胞が骨髄でがん化した病気です。症状は、正常の造血の障害による免疫不全からおこる肺炎などの感染症と出血です。「急性」と名付けられているように、最も進行の早い悪性疾患です。一方、最も化学療法(抗がん剤)に反応性が高い病気で、非常に強力な化学療法やそれに引き続く造血幹細胞移植により、治癒する患者さんもたくさんいます。

急性白血病 診断のポイント

  1. 高熱が続くために受けた血液検査で、発見されることの多い疾患です。
  2. 診断は骨髄検査で確定しますが、最適な治療法の決定のために、 遺伝子検査などの高度な追加検査で正確な病型を決定することが必要です。
  3. 化学療法を成功させるために、合併症や危険因子の診断や治療を迅速におこなうことが求められます。 しかし、不十分な理解や準備で治療にはいることはとても危険です。

急性白血病 治療のポイント

  1. 非常に強力な化学療法が必要であり、これを安全におこなうためのきめ細やかな補助療法が必要です。
  2. それでも発生した副作用や、病気そのものによる合併症に対する対応にも高度な専門性と機動性を必要とします。