診療・各部門
集中治療科専門研修施設となりました
2025年度より、日本専門医機構認定集中治療科専門研修施設となりました。ICUおよび救命センターICUでの研修が可能です。日本で最も多い症例数の熱傷センター、並びに日本で5位以内の症例数を誇る小児心臓外科症例を学ことができます。6か月などの短期間での研修も可能です。
- ICU専門医を目指す医師やICU医師を募集しています。特に小児心臓外科周術期管理を学びたい方には最適です。
お気軽にお問い合わせ、ご見学ください。 - ご興味のある先生は (TEL) 052-691-7151 または (mail) saiyo@chukyo.jcho.go.jpまで、ご連絡ください。
特色
ICUは院内で発生した重症患者さんを収容し、より精細なモニタリングを行い、早期に異常を発見し、適切に対処することで患者さんの回復のお手伝いをするユニットです。
当院では表1にあるように、小児を中心とした心臓手術術後の患者さんが多数入室しますが、それ以外に、脳神経外科、外科、泌尿器科など全ての診療科の重症患者さんに入室いただいています。
エビデンスに沿った集中治療を心がけ、小児循環の集中治療を得意とする非常勤医師にもサポート頂き、特定行為研修修了看護師(クリティカルケア領域)も活躍しています。多職種でカンファレンスを行い、安心安全なより良い医療を提供できるように努力しています。
2022年4月から専任の日本集中治療医学会の専門医が赴任し、2025年度から機構認定集中治療科専門研修施設となり、専門医取得も可能です。また、日本一の症例数の熱傷センターのある救命センターでの研修も可能です。経験豊富な集中治療医、救急医および認定看護師とともに働いてみませんか?短期や長期のICU医師、看護師等のスタッフを募集しています。病院担当者までご連絡ください。
関わったガイドライン、診断基準等
- 1. 急性膵炎診療ガイドライン (2003年から現在)
- 2. 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン(2005年から現在)
- 3. 急性腹症診療ガイドライン2015
- 4. 消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン2018
- 5. 日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン
- 6. 急性期DIC診断基準
- 7. 術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン
- 8. 抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン
等
体制
ICU 8床
- 指導医 3名
- 専門医 3名
- 看護師 29名 (うち特定行為研修修了者/クリティカルケア領域 1名)
- 薬剤師 1名
- 理学療法士 1名
- 栄養士 1名
統計
【表1】ICU入室患者数(各診療科別、計)
心外 | 脳外科 | 外科 | 泌尿器 | 呼外 | 歯科 | その他 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年度 | 293 | 201 | 102 | 105 | 42 | 6 | 9 | 758 |
2015年度 | 292 | 213 | 81 | 114 | 0 | 7 | 12 | 719 |
2016年度 | 303 | 178 | 62 | 111 | 26 | 9 | 15 | 704 |
2017年度 | 309 | 179 | 57 | 97 | 55 | 2 | 18 | 717 |
2018年度 | 295 | 162 | 62 | 53 | 53 | 9 | 14 | 648 |
2019年度 | 276 | 119 | 69 | 28 | 45 | 7 | 16 | 560 |
2020年度 | 273 | 125 | 138 | 32 | 10 | 4 | 24 | 606 |
2021年度 | 284 | 129 | 132 | 23 | 5 | 3 | 26 | 602 |
2022年度 | 250 | 154 | 123 | 27 | 0 | 7 | 50 | 611 |
2023年度 | 249 | 175 | 117 | 26 | 0 | 9 | 34 | 610 |
【表2】ICU入室例の転帰
年度 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 |
---|---|---|---|---|---|---|
ICU入室者数 | 610 | 611 | 613 | 623 | 578 | 653 |
ICUのべ入室患者数 | 3,063 | 2,949 | 2,900 | 2,761 | 2,946 | 2,693 |
ICU入室日数 中央値 | 2.0 | 3.0 | 3.0 | 2.0 | 3.0 | 2.0 |
ICU入室日数 25%値 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
ICU入室日数 75%値 | 6.0 | 6.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.0 |
ICUから生存して退室した患者数 | 600 | 607 | 604 | 612 | 571 | 646 |
ICUから死亡して退室した患者数 | 10 | 4 | 9 | 11 | 7 | 7 |
ICUから生存して退室した率 | 98.4% | 99.3% | 98.5% | 98.2% | 98.8% | 98.9% |
ICU入室例の退院時転帰が死亡以外の患者数 | 586 | 592 | 596 | 599 | 562 | 633 |
ICU入室例の退院時転帰が死亡の患者数 | 24 | 19 | 17 | 24 | 16 | 20 |
ICU入室例の生存退院率 | 96.1% | 96.9% | 97.2% | 96.1% | 97.2% | 96.9% |
【表3】上位10病名分類別ICU入室患者数
病名分類名称 | 2023年度 |
---|---|
I67:その他の脳血管疾患 | 68 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 58 |
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 56 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 37 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 27 |
Q23:大動脈弁及び僧帽弁の先天奇形 | 22 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 16 |
I20:狭心症 | 16 |
C18:結腸の悪性新生物<腫瘍> | 15 |
I63:脳梗塞 | 13 |
病名分類名称 | 2022年度 |
---|---|
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 58 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 50 |
I67:その他の脳血管疾患 | 50 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 43 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 37 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 33 |
C16:胃の悪性新生物<腫瘍> | 19 |
Q22:肺動脈弁及び三尖弁の先天奇形 | 17 |
I35:非リウマチ性大動脈弁障害 | 15 |
I63:脳梗塞 | 15 |
病名分類名称 | 2021年度 |
---|---|
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 76 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 56 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 46 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 41 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 37 |
Q22:肺動脈弁及び三尖弁の先天奇形 | 23 |
Q23:大動脈弁及び僧帽弁の先天奇形 | 21 |
I67:その他の脳血管疾患 | 16 |
I20:狭心症 | 16 |
C20:直腸の悪性新生物<腫瘍> | 14 |
病名分類名称 | 2020年度 |
---|---|
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 79 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 48 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 46 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 42 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 29 |
I67:その他の脳血管疾患 | 26 |
Q23:大動脈弁及び僧帽弁の先天奇形 | 21 |
C16:胃の悪性新生物<腫瘍> | 20 |
Q22:肺動脈弁及び三尖弁の先天奇形 | 18 |
C18:結腸の悪性新生物<腫瘍> | 15 |
病名分類名称 | 2019年度 |
---|---|
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 82 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 62 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 34 |
C34:気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍> | 32 |
Q23:大動脈弁及び僧帽弁の先天奇形 | 30 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 25 |
I67:その他の脳血管疾患 | 20 |
I20:狭心症 | 15 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 14 |
C67:膀胱の悪性新生物<腫瘍> | 13 |
M48:その他の脊椎障害 | 13 |
病名分類名称 | 2018年度 |
---|---|
Q21:心(臓)中隔の先天奇形 | 62 |
Q20:心臓の房室及び結合部の先天奇形 | 61 |
Q25:大型動脈の先天奇形 | 46 |
C34:気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍> | 39 |
I65:脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 38 |
M48:その他の脊椎障害 | 26 |
I67:その他の脳血管疾患 | 22 |
Q23:大動脈弁及び僧帽弁の先天奇形 | 21 |
I20:狭心症 | 21 |
I71:大動脈瘤及び解離 | 18 |
スタッフ
医師スタッフ紹介
真弓 俊彦
副院長、ICU診療部長、院内感染対策部長
免許取得年
昭和60年
専門領域
救急、集中治療
認定資格等
- 日本救急医学会 救急科専門医・指導医
- 日本集中治療学会 集中治療専門医
- 日本膵臓学会 指導医
- 日本医療機能評価機構 評価調査者(救急部門)
- インフェクションコントロールドクター
- AHAナショナルファカルティー
- ICLSディレクター
- JATECディレクター
- J-CIMELSディレクター
- 統括DMAT隊員
- 臨床研修指導医
所属学会・団体等
- 日本腹部救急医学会 理事
- 日本外科感染症学会 理事
- 日本ショック学会 理事
- 日本FOCUS学会 監事
- 日本救急医学会 評議員
- 日本集中治療学会 評議員
- 日本臨床救急医学会 評議員
- 日本膵臓学会 評議員
- 日本血栓止血学会 評議員
- 日本Acute Care Surgery学会 評議員
- アメリカSHOCK Society、Editorial Board
- 日本外傷学会
大須賀 章倫
第一救命救急センター長、院内感染対策室長、診療管理責任者
免許取得年
平成12年
専門領域
外傷、熱傷、集中治療、災害医学
認定資格等
- 日本救急医学会 救急科専門医・指導医
- 日本集中治療学会 集中治療専門医
- 日本外科学会 外科専門医
- 日本熱傷学会 専門医
- 日本外傷学会 外傷専門医
- 日本Acute Care Surgery 学会 Acute Care Surgery認定外科医
- 日本病院総合診療医学会 認定医
- インフェクションコントロールドクター
- ICLSディレクター
- 医療安全管理者
- 臨床研修指導医
- 日本救急医学会 評議委員
- 日本熱傷学会 評議委員
- 日本外傷学会 評議委員
- 日本Acute Care Surgery学会 評議委員
- 日本外科学会
- 日本集中治療学会
- 日本病院総合診療医学会
- 日本中毒学会
- 日本Shock学会
- International Society of Surgery
- International Association for Trauma Surgery and Intensive Care
- International Society for Burn Injury
藤岡 奈加子
ICU医長、診療管理責任者
免許取得年
平成11年
専門領域
臨床麻酔全般
認定資格等
- 日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
大崎真樹
非常勤医師
免許取得年
平成7年
専門領域
小児循環器、集中治療
認定資格等
- 日本小児科学会 専門医・認定指導医
- 小児循環器学会 専門医
- 日本集中治療学会 専門医
所属学会・団体等
- 小児循環器学会 評議員
- 日本集中治療学会 評議員
- 小児循環器集中治療研究会 代表幹事