術後疼痛管理チーム

診療・各部門

1.手術を受ける患者さんへ

術後の痛みはとてもつらく、またさまざまな合併症につながる可能性もあります。 傷が痛くて、咳や深呼吸がうまくできないと、肺炎や呼吸不全になる場合もあります。また血圧が上がったり、脈が速くなったりすると心臓や脳に負担がかかり不整脈や心筋梗塞、脳出血などを起こす危険も高まります。痛みが強くてベッドから起き上がれない状況が長引くと、下肢の静脈血栓症や肺塞栓症に誘因になります。最近では、とくに高齢の方では手術後の不穏やせん妄を来たし、認知機能障害の進行に影響する可能性があると言われています。

2.術後疼痛管理チームについて 

当院では周術期の痛みを緩和するために、術後疼痛管理チームが活動しています。麻酔科医師、看護師、薬剤師などから構成された専門の医療チームです。

3.術後疼痛管理の流れ

  • 痛みの緩和のために、手術前にそれぞれの患者さんに丁寧に説明いたします。
  • 手術後は術後疼痛管理チームが主治医や病棟の担当看護師と連携し痛みに対応していきます。
  • 痛みの強さや痛み止めの使用状況、副作用などを定期的に確認します。
  • 必要に応じて痛み止めの追加や副作用対策を提案し、快適な手術後の生活が送れるようにサポートしていきます。
※痛み止めの方法について心配なことや疑問があれば、手術前の麻酔科診察時にお尋ね下さい。