診療・各部門
概要
腎尿管結石の自然排出が困難である場合、尿の出口の穴(外尿道口)から細い内視鏡を結石まで挿入し、専用のレーザーで結石を破砕し、除去します。
手術の実際
多くは下半身麻酔で行います。ベッドに仰向けになった状態で両足を上げ、広げたお産のような体勢で行います。
手術時間は1-2時間程度が一般的です。金属製の細長く真っすぐな硬い内視鏡(硬性尿管鏡)を使用する場合(Rigid TUL)と、先端が柔軟に曲がる内視鏡(軟性尿管鏡)を使用する場合(Flexible TUL)があります。
結石が大きすぎる場合や、難しい位置にある場合は、複数回に分けて破砕する場合もあります。尿管が細い場合は尿管拡張のみを行い、後日砕石術をやり直すこともあります。
破砕中に結石が腎臓内に上昇し砕くことができなくなることがあります。
合併症としては、尿管損傷、血尿、手術後の尿路感染症などがあります。
術後は尿管ステントを留置してくることがあります。そのステントは退院後に外来で抜きます。
入院
当科では前日から入院していただき、手術後は一晩ベッドで安静にしていただきます。
調子が良ければ翌日から歩いていただき、多くの方は4泊5日で退院となります。退院後は水分を多く摂り、ジャンプなど振動を加える運動を行い、結石片の排出に心掛けてください。