循環器内科

診療・各部門

対象疾患

  1. 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
  2. 不整脈(房室ブロック、心房細動、上室性頻拍、心室頻拍など)
  3. 心不全
  4. 肺高血圧、肺塞栓症
  5. 高血圧
  6. 成人先天性心疾患

治療内容

1.虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

虚血性心疾患は生活習慣が関係した疾患(糖尿病・高コレステロール血症・高血圧)や生活習慣そのもの(喫煙習慣・運動不足)が原因となって生じる病気です。まずは生活習慣の改善に取り組んでいただき(栄養相談・禁煙外来などでサポートいたします)、必要であれば薬物治療(血圧降下剤やコレステロール低下剤)を行います。 冠動脈の高度の狭窄や閉塞に対してはカテーテルによる治療(PCI)が必要となります。カテーテルは局所麻酔下で手首または肘、大腿から動脈に挿入します。冠動脈の狭窄、閉塞部をバルーンで拡張し、ステント(金属製の網目になったパイプ)を留置します。本格的な手術である心臓バイパス手術と比較して、体に対する負担が軽度で行うことができます。

2.不整脈

心臓は通常安静時には1分間に50-80回、規則的に拍動しています。この規則的な拍動に異常が生じたものを不整脈といいます。徐脈性不整脈(脈拍が遅くなる不整脈)と頻脈性不整脈(脈拍が遅くなる不整脈)に分けられます。不整脈には健康な人にも認められる無害なものから、治療が必要なもの、生命にかかわるものなど多くの種類があります。
徐脈性不整脈には房室ブロック、洞機能不全症候群などがあります。ペースメーカー植込み手術が必要となることがあります。
頻脈性不整脈には期外収縮、心房細動、心房粗動、上室性頻拍、心室頻拍などがあります。従来は内服薬による治療が主な治療法でした。近年カテーテルを用いた不整脈の手術(アブレーション)が発展し、多くの頻脈性不整脈で根治が可能となってきました。当科では積極的にこの治療をおこなっています。

当科では積極的にこの治療をおこなっており、2023年に新たに「不整脈センター」を開設し、患者様にとってより一層安心・安全で高度な不整脈治療を提供させて頂きます。

3.心不全

心臓の働きが低下したために起こる病気です。軽度の場合は運動時の息切れ・動悸・足のむくみといった症状です。重症となると安静にしていても呼吸が苦しくなります。原因は心筋梗塞・心筋症・心臓弁膜症・高血圧など様々です。
治療としてはまず心臓の負担をとる薬剤(利尿薬、血管拡張薬など)を使用します。次いで原因となった心臓病の治療を行います。
心不全に対する新しい治療法に両室ペースメーカー植込み手術(心臓再同期療法)があります。拡張型心筋症など収縮が悪い心臓では、収縮のタイミングが左心室の中隔側(右心室側)と側壁側でずれていることがあります。この収縮のずれのため心臓から体に拍出される血液の量はさらに低下してしまいます。ペースメーカーを使って中隔側と側壁側を同時に電気刺激することにより、ずれを直し心臓の拍出を増加させます。この治療により心不全の症状が劇的に改善することがあります。

循環器病センター

2011年に循環器病センターを設立し、「心臓リハビリテーション」を開設しました。循環器病に対する「より良い医療を行うためのシステム」、「地域の診療所との連携システム」を構築してまいります。

医師スタッフ紹介

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外来担当医表一覧

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当科の学会施設認定

  • 日本循環器学会 認定循環器専門医研修施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会 認定研修施設
  • 日本不整脈学会 不整脈専門医研修施設