悪性リンパ腫

診療・各部門

悪性リンパ腫とは

 リンパ球ががん化して全身のリンパ節が腫大する病気です。数十種類の病型があり、週単位で進行する悪性度の高い病型から、年単位でゆっくり進行する悪性度の低い病型までさまざまです。総じて、抗がん剤による化学療法や放射線療法は良く効き、多くの患者さんが治癒を目指すことができます。

悪性リンパ腫 診断のポイント

  1. 痛みを伴わない少なくとも1cm以上のリンパ節腫大が特徴で、体のあちこちに腫れている場合、 腫大が長期間継続している場合、そしてリンパ節が大きいほど悪性リンパ腫を強く疑います。
  2. まず正確な病理診断をつけることが最も重要です。このためには、リンパ節生検という小手術が必要で、 これをおこなうタイミングが次に重要です。
  3. 悪性リンパ腫を強く疑ってから、生検をおこない正確な病理診断を得るには通常1ヶ月前後の期間が必要です。

悪性リンパ腫 治療のポイント

  1. 治療の目標を「治癒すること」に設定できる場合が多い疾患ですが、時に延命や苦痛の緩和が治療目標になります。
  2. 化学療法を主体に放射線治療と時に手術療法を組み合わせて治療します。
  3. 治療法は長年にわたって研究されてきたため、多くの病型で標準的な治療法が確立されています。 病型と病期(進行度)と患者さんの合併症や体力、療養環境によって推奨される治療法が違ってきます。
  4. 外来化学療法の適応となることが多く、良い治療結果をあげるには、患者さん自身の病気や治療に関する学習も重要です。

当院の診療実績(平成21年~平成24年)

 
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
非ホジキンリンパ腫
38
36
41
38
ホジキンリンパ腫
2
1
3
3
成人T細胞性白血病/リンパ腫
3
1
1
1